自転車カセットジョイントの調整方法とメンテナンスガイド

Shimanoのカセットジョイント DIY活動
ぱぱさく

ハイエースとDIYをこよなく愛する40代、1児のお父さん、ぱぱさくです!日々のDIYに悪戦苦闘しながらも、週末を楽しんでいる様子や簡単なDIYの楽しさ、生活のお役立ち情報などをお伝えいたします。同じ境遇のお父さんにDIYのロマンをお届けできますと幸いです☆彡。

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本記事では、カセットジョイントの役割や重要性について詳しく解説し、適切な調整やメンテナンスの方法をご紹介します。定期的な点検と調整を行うことで、自転車のパフォーマンスを維持し、安全に長く乗り続けることが可能です。ぜひ、正しい知識を身につけて、快適なサイクリングライフを送りましょう。

みなさんこんにちは、ぱぱさくです。前回に引き続き、今回も自転車おじさん登場です!前回のコンテンツではSHIMANOのギアシステムのカセットジョイントの組立について解説いたしましたが、今回はこのカセットジョイントの調整方法について解説いたします。

なお、カセットジョイントの組立及び取り付けは下記コンテンツにで詳しく解説しております。

Shimanoネクサスのカセットジョイント組立・取り付けガイド:初心者でもわかるステップバイステップ

みなさん、自転車を漕いでいて、何やら「カチカチ」という何かが当たっているようなカスっているような音を聞いたことはありませんか?

これはギアの調整が甘くなっていると考えられ、ギア(カセットジョイント)を調整する必要がありますので下記の手順で調整していきましょう!

はじめに:カセットジョイントの役割と重要性

自転車のスムーズな走行や変速操作を支える重要なパーツのひとつに、「カセットジョイント」があります。カセットジョイントは、リアホイールのギアシステムの一部として、チェーンの動きを正確に伝える役割を担っています。

このパーツが正常に機能していることは、快適なライドや安全な走行に直結します。逆に、カセットジョイントに不具合や摩耗が生じると、変速の不具合やチェーンの滑り、異音などのトラブルが発生しやすくなります。

shimanoのカセットジョイント

カセットジョイントの仕組みと構造理解

カセットジョイントは、自転車のリアギアシステムの一部として、チェーンの動きをスムーズに伝える役割を果たしています。まず、その基本的な仕組みと構造について理解しておくことが、適切な調整やメンテナンスの第一歩となります。

1. カセットジョイントの役割と位置

カセットジョイントは、一般的に「カセットスプロケット」や「フリーホイール」と呼ばれる部分に付随し、チェーンと連動してギアの切り替えを行います。具体的には、スプロケットの一部として、ホイールのハブに取り付けられ、チェーンの動きを伝える役割を担います。

2. 構造の概要

カセットジョイントは、複数のギア(スプロケット)と連結された構造になっています。主な構成要素は以下の通りです。

スプロケット(ギア):複数の歯が並び、異なるギア比を提供します。

フリーホイール(フリー機構):逆方向には回転しない仕組みで、走行中にペダルを止めてもホイールは回り続けることができます。

 ロックリング:スプロケットをハブに固定するためのリングです。

 カセットジョイント(またはキャリア):スプロケットとフリーホイールの間に位置し、ギアの固定や調整を行います。

3. 仕組みの詳細

カセットジョイントは、スプロケットの歯とチェーンの動きを伝えるための橋渡し役です。チェーンがギアを変えるとき、カセットジョイントはその動きを正確に伝え、スプロケットの位置を調整します。

ギアチェンジの仕組みはチェーンが異なるギアに移動するとき、カセットジョイントはその動きを正確に伝え、スプロケットの位置を微調整します。これにより、スムーズな変速と効率的なペダリングが実現します。

カセットジョイントの調整方法

変換ケーブルを慣らす

変換用ケーブルを慣らすために、レボシフトレバー/シフティングレバーをロー位置からトップ位置に変化する操作を数回行います。

レバーの変換操作レバーの変換操作

  • (A)レボシフトレバー
  • (B)シフティングレバー

レバーのセッティング

レボシフトレバー及びシフティングレバーを「1」の位置にセットします。

レバーのセッティングレバーのセッティング

  • (A)レボシフトレバー
  • (B)シフティングレバー
  • ★1 1の位置にセットする

レボシフトレバー及びシフティングレバーを下図のようにセットします。

レバーのセッティングレバーのセッティング

  • ★1 7段/8段ハブは4の位置にセット
  •    5段ハブは3にセット
  • (A)レボシフトレバー
  • (B)シフティングレバー

セットラインの確認

カセットジョイントのブラケットとプーリーのセットライン(黄色)が一致していることを確認してください。重なりが2/3以下の場合は、ペダル踏み込み時にギアが噛み合わず、異音やギアが滑るような現象が発生する可能性があります。

セットラインの図面設置ラインの確認方法

  • ★1 設置ラインの重なりが2/3以下
  • (A)セットライン(黄色)

セットラインのある場所

カセットジョイントのセットライン(黄色)は上部と下部の2箇所にありますので、見やすい方を使ってみてください。

自転車を正立させた場合

★1 セットライン一直線

  • (A)プーリー
  • (B)ブラケット

自転車を倒立させた場合

★1 セットライン一直線

  • (A)プーリー
  • (B)ブラケット

セットラインの調整

上記のセットラインが一致していれば問題ありませんが、ずれている場合は調整する必要があります。

調整方法はレボシフトレバー及びシフティングレバーの調整ボルトを回して、セットラインを合わせてください。その後、レボシフトレバー及びシフティングレバーをもう一度X⇒Yへ。そしてY⇒Xに動かしてセットラインが一致しているか確認してみてください。

  • (A)レボシフトレバー
  • (B)シフティングレバー
  • (C)ケーブル調整ボルト

カセットジョイントの正しいテンションの設定方法

自転車のギアシステムにおいて、カセットジョイントのテンションは変速のスムーズさやパーツの寿命に直結します。適切なテンション設定を行うことで、快適な走行と長期的なパフォーマンス維持が可能です。以下に、その手順を詳しく解説します。

 1. 必要な工具を準備する – 六角レンチ(一般的に5mmまたは6mm) – ドライバー(必要に応じて) – グリスや潤滑剤 

2. 自転車を安定させる – 自転車をスタンドに固定するか、倒れない場所に置きます。 

3. カセットの状態を確認する – ギアの動きや異音、摩耗の兆候をチェックします。

 4. ロックリングを緩める – 六角レンチを使い、カセットのロックリングを少し緩めます。 – ただし、完全に外さず、調整しやすい程度に緩めるだけです。

 5. カセットジョイントのテンション調整 – カセットジョイントの位置やプレートの張りを調整します。 – 一般的には、テンションを強くしすぎると変速が重くなり、弱すぎるとギアのズレや滑りの原因となるため、適度な張りを目指します。 – 具体的には、カセットの歯とフリーホイールの間に適度な抵抗感があり、チェーンの動きがスムーズに伝わる状態を目指します。

 6. グリスや潤滑剤の塗布 – 必要に応じて、潤滑剤を薄く塗布し、動作を滑らかにします。 

カセットジョイントの調整と長持ちさせるための定期メンテナンス

自転車のカセットジョイントは、ギアのスムーズな変速と長寿命を保つために欠かせない重要なパーツです。適切な調整と定期的なメンテナンスを行うことで、摩耗や故障を防ぎ、快適なライドを維持できます。

1. 定期的な清掃と点検
泥や汚れ、古いグリスを取り除き、カセット周辺を清潔に保ちましょう。異物や摩耗の兆候がないかも確認します。

2. 適切な調整
変速がスムーズでない場合や異音がする場合は、カセットジョイントの位置やテンションを調整します。必要に応じて専門店での調整もおすすめです。

3. グリスアップと潤滑
摩擦を減らし、動作を滑らかに保つために、適切なグリスを薄く塗布します。ただし、過剰な油脂は汚れを引き寄せるため注意しましょう。

4. チェーンとスプロケットの状態管理
チェーンの伸びや摩耗もカセットジョイントの寿命に影響します。定期的に点検し、必要に応じて交換しましょう。

5. 適切な使用と保管
過負荷や急激な衝撃を避け、雨天や泥濘の中での走行後はしっかりと清掃・乾燥させてください。

これらのポイントを守ることで、カセットジョイントの性能を長く維持し、安全で快適なサイクリングを楽しむことができます。定期的なメンテナンスを習慣にして、自転車のパフォーマンスを最大限に発揮しましょう~、

では、また。

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