車載工具だけで行うハイエースのタイヤ交換方法のポイントを解説させていただきます。初めての方でも安全に作業できる方法ですので緊急時の対応も含め、是非、チェックしてみてください。
みなさんこんにちは。ぱぱさくです。今回も出ました~ハイエースおじさん!
ハイエースは車重が2t近くある(4WDは2tオーバーの場合もある)車両であり、タイヤ交換に危険が生じますので、安全な交換作業のポイントを解説します。
タイヤ交換はカー専門店に依頼している方も多いとは思いますが、車載の工具と車載ジャッキのみで簡単に交換できるので、交換時の工賃や時間ロスの軽減にも役立てられます。
是非本コンテンツを参照いただき、DIYで交換が可能になり、有意義なハイエースライフになれば幸いです。
交換に必要な工具、部品
- ホイールレンチ:ホイールキャップを外す際やナットの締め付け時に必要
- ジャッキハンドル:油圧ジャッキを上昇下降する時に必要
- 車輪止め:タイヤ交換時に車両が動かないようタイヤを固定します
- 油圧ジャッキ:車両上昇時に使用
- トルクレンチ:ナットの締め付けを均等にして、タイ
- ヤのバランスを均一にします
- 薄口のディープソケット:トルクレンチに連結するためのソケット。
- エクステンションバー:ディープソケットとレンチを連結することで作業性を向上します
- ロックナット:アルミホイールの盗難防止用に(スチールタイヤには無し)
- ナット:タイヤを取り付けする際に使用

車載工具としてはホイールレンチ、ジャッキハンドル、車輪止め、油圧ジャッキがありまして、これらの工具がありますと、交換作業は可能です。
車載ジャッキの場所
車載ジャッキの保管場所は左サイドステップのフットランプ付近にあります。この扉を開けるとジャッキが見えますが、そのままではジャッキが固定されており、取り出せないので、ジャッキを緩めてから取り出すようにしましょう。
車載ジャッキ保管場所
交換方法
タイヤの準備
交換するタイヤを先に準備しておくとよいです。この際はホイールの内側など、普段はタイヤを装着した状態では洗浄いにくい部分を予め洗浄しておくのが良いです。
今回は冬タイヤから、夏タイヤに交換するパターンになります。因みにホイールは私の大好きな「WORK CRAG ST-7」です。
交換タイヤ
車体の固定
車体の固定は確実に行いましょう。ハイエースの車重は2t近くありますので、万が一倒れたりすると大変ですよね。はじめに車体を平らな場所に移動させましょう。傾斜のある場所ではジャッキアップした時に車体が動く可能性がありますので。
固定方法はサイドブレーキと車輪止めによる固定です。サイドブレーキは普段から使っているとは思いますが、緩まないように、いつも以上にしっかりかけてます。
車輪止めの設置位置はジャッキアップするタイヤの対角線上のタイヤにセットします。

作業は必ず平らな場所で行いましょう。
車輪止めのセット
車体を固定する際は、同時に交換タイヤを車体の下に設置します。万が一ジャッキが外れてしまった場合のストッパーになるので、こちらも忘れずに。

タイヤを設置する際はタイヤゴムではなくホイール自体が車体下に入るように設置ください。
車体下へのタイヤの設置
ホイールカバーの取り外し(スチールホイールの場合)
交換するタイヤのホイールが純正スチールの場合はホイールカバーが付属しているのでホイールカバーは先に取り外します。
取り外し方は、ホイールレンチの先端がマナスドライバーのように細くなっているので、この部分をホイールとカバーの間に差し込んで取り外してください。
無理に差し込んで1回で外そうとすると、ホイールカバーが割れることがあるので、2~3箇所に差し込みを分けて、ホイールカバーとホイールの間を少しずつ広げてから外すとよいです。
ホイールカバーの取り外し
ホイールナットを緩める
ジャッキアップする前にホイールナットを緩めます。ジャッキアップの後にナットを緩めるとタイヤが空回りして作業性がやりにくくなるので、予め緩めておくと作業しやすいのでおすすめします。

ナットを完全に取り外すとジャッキアップした際にタイヤが突如外れると危険ですのでナットが外れないよう緩める程度にしておきましょう。
ホイールナットを緩める
ジャッキアップのセット
ジャッキの設置場所はジャッキ本体にも記載されていますが、前輪は下記の写真の位置です。後輪は前輪の場所とは全く異なり、リーフスプリングにポッチがありますので、この部分にジャッキの先端を固定してセットします。
フロントのジャッキアップ部分
リアのジャッキアップ部分
なお、フロアジャッキとジャッキスタンドのジャッキアップポイントについては下記コンテンツにてご紹介しておりますので、こちらもご参照ください。
【初心者でも安心!】ハイエースの安全なジャッキアップポイントを写真付きで解説いたします!
ジャッキアップ
ジャッキアップ前にはジャッキハンドルを組み立てる必要があり、ジャッキとジャッキハンドルを連結させましょう。下記写真の赤丸部分をそれぞれつなぎ合わせればOKです。
ジャッキハンドルを回転し、ジャッキ自体を上昇させます。作業初期はジャッキは軽く回るのですが、車体が持ち上がる時にはかなり重くなりますので、後半は少し力を加えてハンドルを回しましょう。
ジャッキアップ
タイヤを外す
ジャッキアップが完了したら、緩めたナットを外し、タイヤを水平に引き出して外しましょう。ホイール付きのタイヤはまなり重量があるので、取り外す際はタイヤが倒れてこないよう気をつけてください。

特にスチールホイール付のタイヤは重いので気をつけてください。
ホイールナットの取り外し
タイヤの取り外し
タイヤを取り外した後はこんな感じになります。
タイヤを取り外す際は、タイヤハウス回りをよく確認してください。タイヤハウス周辺は錆易い場所なので錆の有無をチェックするとよいです。
車の錆を放置してしまうとボディーやパーツに穴が開いてしまい、高額な修理に発展する可能性があるので、見つけ次第、早めに対処することをお勧めします。錆はDIYでも簡単に補修できます。DIYでの補修が気になる方は下記のコンテンツをご参照くださいませ。
【中古車、多走行車必見!!】ハイエースの錆止め対策徹底解説!おススメの錆止め塗料、錆止め施工
交換するタイヤの取り付け
次は交換するタイヤをハブボルト部分に取り付けて、ホイールナットを仮止めしましょう。仮止め時はある程度までは手締めし、手締め後はホイールレンチである程度まで締めていきます。この時点では締めすぎずに、軽く止める程度に締めておきましょう。
その後に、ジャッキダウンしましょう。
ホールナットの仮止め
ホイールナットの本締め
ホイールナットの本締めは必ずトルクレンチを使用してください。ホイールレンチでも締めることはできますが、トルクレンチで正確に締めることでタイヤのバランスが良くなります。
本締めの際は、下記サイトにも紹介していますが対角線上になるように交互に締めていくと均等に締まります。

ロックナットが必要な場所はロックナットを接続してから締めてくださいね。
トルクレンチを使った本締め
トルクレンチの使い方については下記コンテンツで解説しております。
完成
これで夏タイヤに交換完了です。所要時間は約1時間です。冬タイヤの外観はノーマルのスチールホイール+ホイールカバーでしたが、夏タイヤのアルミホイールに交換すると、純正っぽさは雰囲気を残しつつ、すっきりした感じになりましたね。

安全にタイヤ交換するポイント
タイヤ交換ポイント
- 車体は水平な場所に移動
- サイドブレーキはいつもりよ強めに
- 車輪止めは使う
- ジャッキアップの際は他のタイヤを車体下に設置して安全性アップ
- ホイールナットの緩めはジャッキアップ前に完了
- ジャッキ設置場所を事前に確認
安全なタイヤ交換まとめ
交換の方法は以上になりますが、4本交換しても作業時間は1時間程度です。お近くの車屋さんで交換しても、車屋さんに往復だけで1時間程度要してしまいます。
タイヤ交換の手順を大凡理解できても、本当に安全な交換は別かと思います。きちんと安全な交換方法のポイントを押さえて、DIYでの交換作業が出来れば、時間とお金をロスしなくて済みます。
自分でタイヤ交換した場合は、タイヤ回りの細かいチェックもでき、タイヤの洗浄などもできますし、愛社精神も湧いてきます。是非本コンテンツを参考いただき、充実したハイエースライフを送って頂けますと幸いです。
最後までご試読ありがとうございました。
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