みんさんこんにちは、ぱぱさくです。前回はトリマーサークルカットジグの作製方法についてご紹介させていただきました。今回は、自作のトリマーサークルカット治具を実際に使用し、正確な円形をデザインしましたので、その使用方法や、製作した製品をご紹介します!
既製品もありますが、特別に資材を調達しなくても端材で簡単に作製できますのでぜひ参考にしてみてくださいね。詳しくは下記にて記載しております。
簡単に作れる!とにかくシンプルなトリマーサークルカット治具の自作ガイド【初心者歓迎】
はじめに:自作したトリマーサークルカット治具の実践
木工やDIYの作業において、正確な円形のカットは意外と難しいものです。市販のサークルカット治具もありますが、コストやサイズの調整に制限を感じることもあります。そこで今回は、自作のトリマーサークルカット治具を作成し、実際に使用してみることにしました。
この自作治具は、材料費を抑えつつも、必要なサイズに合わせて調整可能な点が魅力です。作り方も比較的簡単で、初心者の方でも挑戦しやすい設計となっています。本記事では、その作成過程と実際の使用感、そして得られた結果について詳しく紹介します。
これから木工やクラフト作業をより正確に、効率的に行いたい方にとって、参考になる情報をお届けできれば幸いです。それでは、早速自作治具の作成と実践の様子を見ていきましょう。
実際に製作した作品のデザイン
さて今回は、自作したトリマーサークルカットジグを用いて実際に作品を製作してみます。製作するものは①おままごとキッチン用の「IHコンロ」および、②クマさんの輪郭をデザインした扉になります。
では、早速それぞれの製作についてご紹介させていただきます!
おままごとキッチン用IHコンロ
これは私の工房で製作しておりますおままごとキッチン用のIHコンロになります。IHコンロのデザインは表現するのがすごく難しく、かなり悩みましたが、トリマーを使ったサークルの溝を板上にデザインすることで表現することにしました。
円形の形を作るだけでしたら自在錐でも可能ですが、溝の加工になるとトリマーで描かないと綺麗にデザインできません。
板のサイズは縦14cm、横26cm、厚さ19mm。4つのR状にデザインするためR:30mmで設計しました。サークルの大きさはそれぞれ直径10cmになります。素材はパイン材です。このデザインで上手く、IHコンロを表現できることを祈ります、ナムナム。
おままごとキッチン用IHコンロとクマさんをデザインした扉の設計図
クマさんをデザインした扉
こちらもおままごとキッチン用の扉のデザインになります。2種類の大きさのサークルを組み合わせてクマをイメージさせます。見方によっては、しまじろうにも見えますが。。。
耳の部分は直径4cmのサークルで、顔部分は直径12cmのサークルをデザインします。
自作サークルカット治具の使い方
おままごとキッチン用IHコンロ
- パイン集成材を14cm×26cmにカットする
- 4つの角をR状にカットする(R:30mm)
- サークルの中心部分に8mmφのホールを加工
- ホールに8mmφのドリルビットを差し込む
- トリマーに3.2mmストレートビットをセットする
- トリマーにジグを接続する
- ジグをドリルビットにセットする
- ジグを動かし、サークルの溝を加工する
先ずは、パイン集成材を所定の大きさにカットします。これは丸鋸で施工すればOKです。シルエットは出来るだけ丸みを帯びた形状にして、可愛らしいデザインにしたいので4つの角はR状に加工します。R加工はR:30mmの墨をつけた後にジグソーで施工します。
その後の施工に備え、コンパスでR:5cm円の墨付けを予め行っておきます。
パイン材のカット加工及び4角のR加工
サークルの中心部にジグのジグを固定するための8mmφのホールを電動ドリルで施工します。
8mmφホールの施工
製作したジグにトリマーをセットします。使用するトリマービットはあまり太くない方が良いので3.2mmのストレートビットを使用し、ビット先端は5mm出るようにセットしています。
ジグへのトリマーのセット
トリマーをセットしたジグを軸に差し込み、トリマーのスイッチon!!ブイ~ン!!ジグを中心にゆっくりとジグを回転させることでサークルをデザインします。
トリマーサークルジグの使用方法
グルッと一回転させればサークルデザインの完成です!綺麗にできましたね。完璧!!
クマさんをデザインした扉
- キャビネットにサークルを墨つけ
- 小サークルを自在錐でカットする
- 大サークルの中心に8mmφのホールを加工する
- サークルの中心部分に8mmφのホールを加工
- ホールに8mmφのドリルビットを差し込む
- トリマーに3.2mmストレートビットをセットする
- トリマーにジグを接続する
- ジグをドリルビットにセットする
- ジグを動かし、サークルの溝を加工する
3~9はIHコンロの製作と同様ですので割愛させていただきます。
先ずは、キャビネットにサークルの下書きを行い、クマの耳部分の小さい方のサークルは自在錐でカットします。こちらは半径2cmのサークルで小さいので、トリマーでの加工は難しく、自在錐で加工しますね。
クマの顔部分はトリマーサークルジグを使って輪郭を加工します。先ずは中心部分に8mmφのホールを加工し、ジグの軸を設置して、トリマーのスイッチオンです!
ゆっくりとジグを回転させ木材を円状にカットしていきます。
ジグによるクマの輪郭加工
そうそう、トリマーを使う際は木屑が大量に発生し、室内に飛び散りますので、必ず集塵機を接続しましょう。
トリマーへの集塵機接続
トリマーを一周させれば完成です!輪郭部分が焦げておりますので、ヤスリで研磨してあげましょう。
熊の輪郭加工完成
まとめ:自作トリマーサークルカット治具のメリットと今後の活用アイデア
今回、自作ジグの実践についてご紹介させていただきましたが如何でしょうか。端材の板一枚で十分に製作加工ですので市販のジグを利用しなくても対応できます!
一度作製してしまえば、いろんな用途に応用できますので、オススメです!ノギスを使ってトリマーの設置位置を調整すれば精度もかなり良いので、綺麗にサークルをデザインできます。
自作のトリマーサークルカット治具は、手軽に正確な円形カットを実現できる便利な工具です。市販品に比べてコストを抑えつつ、自分のニーズに合わせてカスタマイズできる点が大きな魅力です。作成工程も比較的簡単で、木工初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
この治具を活用することで、家具の仕上げや小物作り、模型製作など、多彩なクラフト作業において高い精度と効率を実現できます。今後は、さらに改良を加えたり、複数のサイズを作成したりすることで、作業の幅を広げることも可能です。
また、他の工具や材料と組み合わせて、新たなアイデアや作品作りに挑戦してみるのもおすすめです。自作治具を活用して、より精密で美しい仕上がりを追求し、DIYの楽しさを広げてください。
最後までご試読ありがとうございました。
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