今回は、ハイエースのエンジ警告灯についての点灯原因と修理費用の目安について解説いたします。通常、エンジンの警告灯は滅多には点灯しませんが、年式の古いハイエースは点灯する機会がありますので、他走行や多年式のハイエースにお乗りのお父さんには、是非本コンテンツを参照いただき、いざという時に備えていただけますと幸いです。
私のハイエースは2008年式いわゆる1型のハイエース(1KD-FTV)で走行は20万kmをこえております。
先日、高速道路を走行中にエンジン警告灯が点灯し、その後、一般道を走行することで警告灯は消えましたが、気になりましたので、ディーラーに点検に出し、原因や費用をチェックいただきましたので、見積詳細も含め、下記にて説明しますね。

エンジン警告灯の重要性
エンジン警告灯(チェックエンジンライト)は、車両のエンジンや排気システムに異常が発生した際に点灯する重要なインジケーターです。この警告灯は、車のコンピュータシステムが異常を検知したことをドライバーに知らせる役割を果たしています。放置すると、エンジンの性能低下や燃費の悪化、最悪の場合は深刻な故障につながる可能性があるため、非常に重要なサインです。
警告灯点灯時の基本的な対応方法
- 冷静に状況を確認する
警告灯が点灯した場合、まずは車の動作や異音、振動などの異常を確認しましょう。異常がある場合は、安全な場所に停車してください。 - エンジンの状態をチェック
エンジンの温度や警告灯の点灯パターン(点滅や点灯の仕方)を観察します。異常が続く場合は、すぐに専門の整備士に相談しましょう。 - 取扱説明書を参照する
車の取扱説明書には、エンジン警告灯の種類や対応策が記載されています。まずはマニュアルを確認し、適切な対応を行います。 - エンジンを停止し、再起動を試みる
一時的な誤作動の可能性もあるため、エンジンを停止し数分後に再起動してみてください。警告灯が消えれば問題が解決した可能性があります。
ハイエースのエンジン警告灯の種類と意味
ハイエースを含む多くの車両には、さまざまな警告灯が搭載されています。これらは車の状態を示し、適切な対応を促すためのものです。
1. エンジンチェックランプ(MIL:Malfunction Indicator Lamp)
- 形状:エンジンのシルエットまたは「Check Engine」表示
- 意味:エンジンや排気ガス制御システムに異常が検出された場合に点灯します。点灯した場合は、速やかに点検・修理を行う必要があります。

2. オイル圧力警告灯
- 形状:オイルドロップのアイコン
- 意味:エンジンオイルの圧力が低下していることを示します。エンジンの損傷を防ぐため、すぐに車を停止し点検してください。

3. バッテリー警告灯
- 形状:バッテリーのアイコン
- 意味:充電システムに問題がある可能性があります。バッテリーや発電機の点検が必要です。

4. 冷却水温度警告灯
- 形状:温度計のアイコン
- 意味:エンジンの冷却水温度が高すぎる状態を示します。エンジンの過熱を防ぐため、すぐに停車して点検してください。
点灯・点滅の違い
- 点灯:警告灯が常に点灯している場合は、何らかの異常が検出されていることを示します。多くの場合、すぐに車両の状態を確認し、必要に応じて修理や点検を行う必要があります。
- 点滅:これはエンジンに深刻な問題が発生している可能性を示しており、特に点火系や燃料系の異常、または触媒コンバータの損傷などが考えられます。そのまま運転を続けるとエンジンや触媒にダメージを与える恐れがあるため、直ちに安全な場所に停車し、専門の整備士に診断してもらう必要があります。
- まとめると:
- 点灯:注意が必要だが、すぐに運転を停止する必要はない場合もある。
- 点滅:緊急性が高く、直ちに運転を控え、点検を受けるべき。
ハイエースエンジン警告灯点灯の主な原因
センサーの故障 -排気ガスシステムの問題 -点火系統の不具合 -燃料供給のトラブル -その他の原因例
ハイエースのエンジン警告灯が点灯する主な原因についてご説明いたします。
センサーの故障
- O2センサーやマスエアフローセンサーなどのセンサーが故障すると、正確なデータがエンジン制御ユニットに送られず、警告灯が点灯することがあります。
- 排気ガスシステムの問題 -触媒コンバーターの詰まりや排気系の漏れ、排気ガスリサイクル(EGR)バルブの不具合などが原因となる場合があります。私の場合はこれでした。
点火系統の不具合 –
点火プラグやイグニッションコイルの故障、点火タイミングのズレなどがエンジンの正常動作を妨げ、警告灯点灯の原因となることがあります。
燃料供給のトラブル
燃料ポンプの故障や燃料フィルターの詰まり、燃料噴射装置の不具合により、適切な燃料供給ができず警告灯が点灯する場合があります。
その他の原因例
- -バッテリーや電気系統の問題、エンジン制御ユニット(ECU)の故障、冷却水温センサーの異常なども考えられます。
これらの原因を特定し、適切な修理や点検を行うためには、専門の整備工場で診断機器を用いた詳細な診断をお勧めします。
専門的な診断と修理の必要性
故障診断機器の役割
故障診断機器(OBD-IIスキャナーなど)は、車両のECU(エンジンコントロールユニット)に記録された故障コードを読み取るためのツールです。これにより、警告灯点灯の原因となる具体的な故障箇所や異常状態を特定できます。診断結果に基づき、必要な修理や部品交換を正確に行うことが可能です。
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【修理・点検を受けるタイミング】
エンジン警告灯が点灯した場合は、早めに専門の整備工場やディーラーで診断を受けることをお勧めします。特に以下の状況では、即時の点検が必要です。
- 警告灯が点灯したまま消えない場合
- エンジンの出力低下や異常な振動、異音がある場合
- 燃費の悪化や排気ガスの異常が見られる場合
- 他の警告灯(例:オイル圧力、冷却水温度など)も同時に点灯している場合
これらの症状は、重大な故障やエンジンの損傷につながる可能性があるため、早期の診断と適切な修理が重要です。
修理費用の目安
エンジン警告灯の点灯原因によって修理費用は大きく異なります。一般的な範囲としては、以下のようになります。
- センサーやセンサー配線の故障修理:約10,000円〜30,000円
- エアフローセンサー(エアマスセンサー)の交換:約20,000円〜50,000円
- 点火系や燃料系の修理(例:点火プラグ、燃料噴射装置):約30,000円〜80,000円
- エンジン制御ユニット(ECU)の故障修理・交換:約100,000円〜200,000円
※これらはあくまで目安です。実際の費用は車両の年式や状態、修理工場によって異なります。
原因別の修理費用例
原因 | 修理内容 | 目安費用 |
---|---|---|
センサー故障 | センサー交換 | 10,000円〜30,000円 |
空燃比センサー(O2センサー)故障 | センサー交換 | 20,000円〜50,000円 |
排気系の問題 | 触媒や排気系修理 | 50,000円〜150,000円 |
点火系の不具合 | 点火プラグやコイル交換 | 10,000円〜40,000円 |
エンジン制御ユニット(ECU)故障 | ECU交換・再プログラミング | 100,000円〜200,000円 |
修理費用の具体事例(私のハイエースの場合)
私の場合は上記の排気系の問題で、見積では技術料も含め106,425円でした。内訳は下記のようになります。技術料よりも部品代の方が高いですね。
作業内容 | 部品代(円) | 技術料(円) | 合計(円) |
エレクトリックEGRバルブASSY取り換え | 37,807 | 16,302 | 54,109 |
EGRクーラASSY取り換え | 41,316 | 11,000 | 52,316 |
合計 | 79,123 | 27,302 | 106,425 |

保険や保証の適用について
- 自動車保険:通常、エンジン警告灯の点灯自体は保険の対象外です。ただし、事故や外部の損傷による故障の場合は補償対象となることがあります
ハイエースのエンジン警告灯:点灯原因と修理費用の目安 まとめ
今回はエンジン警告灯が点灯した際の原因と修理費用相場について解説いたしました。普段の車の運転では警告灯が点灯することはほとんどありませんが、警告灯が点灯した際は何らかの修理や対処が必要です。
修理には10万円以上かかる場合もあり、割と大きな出費になりますので、その点も踏まえて警告灯が点灯した際の対応も日ごろから考慮できるとよいですよね。
私の場合は今年で17年目、走行距離20万kmオーバーのハイエースですので多年式、他走行のハイエース乗りのお父さんは是非本コンテンツを参照に備えていただけますと幸いです。
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