本記事では、初心者の方でも簡単に作れ、作業効率をアップするトリマーテーブルの自作方法や、その活用メリットについて図面付きで詳しく解説します。DIYでの木工作業をより快適にするために、ぜひ参考にしてください。

トリマーテーブルの設計図面は?
自作方法は?
使う材料は?
みなさんこんにちは。ぱぱさくです。いや~ついに念願の工作用防音室を自作し、本格的にDIYを楽しむ体制が整いました♪
前回配信いたしました、防音室の防音効果の検証において自作防音室でもしっかりと防音効果を発揮していましたので、DIY騒音を気にせず安心してDIYに没頭できますよね。
防音室の防音効果の検証についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひご確認くださいね!
っで、本格的に木工作業などに取り組む前に、電動工具の騒音代表でもあるトリマーの作業性を向上させるため、先ずはトリマーテーブルを自作することにしました。
勿論テーブルは無くても十分に作業はできますが、テーブルで作業したほうが圧倒的に早く正確に加工できますので、DIYお父さんにはトリマーテーブルは必須アイテムです。
このアイテムはDIY初心者の私でも簡単に自作できましたので、今回、紹介させていただきますね。
また、トリマーテーブルへの追加加工は下記記事に掲載されていますので、改良を試みる方はこちらも是非ご参照ください。
自作トリマーテーブルの性能向上!改良アイデアと作業工程を詳しく紹介 その一
自作トリマーテーブルの性能向上!改良アイデアと作業工程を詳しく紹介 その2~バイスの加工~
なお、自作品よりも既製品が良いと考えられる方は、下記のコンパクトトリマテーブルもお勧めです。集塵機能がついており、お手持ちのワークベンチに接続してご使用いただけます。参考価格:13000円
はじめに:トリマーテーブルとは何か?
トリマーテーブルは、木工やDIY愛好者にとって非常に便利な作業台の一つです。主に木材の角を正確に削ったり、溝を掘ったりする際に使用される、精密な切削作業を可能にする工具台です。一般的な作業台と比べて、可動式のガイドやベースプレートを備えており、直線や角度を正確に調整しながら作業できるのが特徴です。
自作のトリマーテーブルを導入することで、作業の効率化や仕上がりの精度向上が期待できます。また、コストを抑えつつ、自分の作業スペースに最適なサイズや仕様にカスタマイズできる点も魅力です。
本記事では、初心者の方でも簡単に作れるトリマーテーブルの自作方法や、その活用メリットについて詳しく解説します。DIYでの木工作業をより快適にするために、ぜひ参考にしてください。
トリマーテーブルとは
・精密な切削作業を可能にする工具台
・直線や角度を正確に調整しながら作業できる
・作業の効率化や仕上がりの精度が格段に向上
・集塵しながら作業できる

トリマーテーブルの基本構造と用途
トリマーテーブルは、木工やDIYの現場で広く使われている重要な工具台の一つです。その基本構造と用途を理解することで、自作の際の設計や作業効率の向上につながります。
トリマーテーブルの基本構造
トリマーテーブルは、主に以下のような構成要素から成り立っています。
- テーブルトップ:作業面となる平らな天板で、安定した作業を行うためにしっかりと固定されています。

- トリマー(ルーター)取り付け部分:ルーターやトリマーを安全に取り付けるためのホルダーやガイドが設置されています。

- ガイドレール・スライダー:木材を正確にガイドしながら切削できるように調整可能なレールやスライダーが備えられています。
- 集塵機能:ガイドレールに集塵機を取り付け、削りだした木屑が飛散しないようにします

- 調整機構:高さや角度を調整できる機能があり、さまざまな切削作業に対応します。
- 脚部・フレーム:安定性を保つための脚やフレーム構造で、作業中の振動や揺れを最小限に抑えます。

トリマーテーブルの主な用途
トリマーテーブルは、木工やDIYの現場で非常に多用途に活用される工具台です。その高い精度と安定性を活かし、さまざまな作業を効率的に行うことができます。
主な用途
- 溝掘り・溝入れ作業:木材に正確な溝や溝入れを施すことができ、家具や箱物の組み立てに欠かせません。特に、引き出しや棚板の接合部分の仕上げに最適です。
- 角の面取り・丸め:木材の角を滑らかに仕上げるための面取りや丸み付け作業に利用され、仕上がりの美しさと安全性を向上させます。
- 溝やジョイントの作成:木材同士をしっかりと接合するための溝やジョイント部分の加工に適しており、耐久性の高い家具作りに役立ちます。
- 彫刻や模様付け:ルーターを取り付けて、装飾的な彫刻や模様付けも可能です。デザイン性の高い作品作りに活用できます。
- 多角度の切削作業:角度調整機能を使えば、斜めカットや複雑な角度の加工もスムーズに行えます。
トリマーテーブルを自作することで、これらの作業をより正確かつ効率的に行えるため、木工の幅が広がります。初心者から上級者まで、DIYの作業効率化と仕上がりの向上に大きく貢献します。
トリマーテーブルの設計
今回のトリマーテーブルはテーブル単独でも使用でき、ワークベンチにも設置して使用できるような設計としました。
ワークベンチはブラックアンドデッカーのベンチですが、こちらのベンチで挟める大きさは大凡幅60cm奥行30cmですのでこの範囲に本体が収まるように設計しなければいけません。
また、この度、自作しました狭い狭い防音室で使用することも考えますと出来るだけコンパクトにする必要がありますよね。
テーブルの構成はトリマーを固定する本体と対象物をスライドさせるためのガイドの2つの部分から構成します。
本体
本体はできるだけコンパクトで実用性のある大きさにしました。天板にはトリマービットを出すための穴を開けています。一番大きなビットを使用しても直径30mm程度なので40mmφの穴を設置すればOKです。
また、本体以外にガイドも必要になります。ガイドは本体にクランプで簡単に固定できるよう天板の出幅を正面に2cm、側面に3cmとっています。
高さは30cmあれば、トリマー本体をテーブル本体に固定できます。
トリマーテーブル本体図面
ガイド
今回のトリマーテーブルは防音室内での作業台としても活用したいため、トリマーガイドはビス等で固定するのではなく、クランプで簡単に固定できる仕様としました。
ガイドには集塵機能も持たせるため集塵機を接続するための接続口も設置しています。
集塵部分は幅40mm高さ60mmに設計しております。
トリマーテーブル付属ガイド図面
材料
- 2×2(38mm×38mm) 2本
- 12mm下地合板(廃材)
- トリマーベース(本体付属以外で別途購入 参考価格3000円)
- ビス(3.1mmφ×20mm)
材料の切り出し
それぞれの材料は図面に従って切り出していきます。今回からは私には防音室がありますので、マルノコを使ってもへっちゃらです~。ブイ~ンと上機嫌で一気に材料を切り出しちゃいます♪
天板と集塵機接続口の合板は40mmφホールソーでカットします。これもそこそこの音は出ます。
トリマーガイドの補強は三角形に形どりますのでそこそこ難しいですが、丸ノコで意外とうまくいきましたよ。
トリマーテーブルの資材
組立
フレーム
先ずは、フレームを組み立てていきます。ビス止めしていくだけですが、下穴はしっかり開けてかないとコースレッド打ち込み時にフレームが割れてしまいますので、めんど臭がらず施工しましょう。
フレームは直角が出ているかサンデーカーペンターで確認します。うん、バッチリです!
フレームの組立
天板
フレームが出来上がりましたら、天板を固定し、トリマーベースを固定します。トリマーベースの固定部の厚みはあまりありませんので、使用するビスには注意が必要です。私は3.1×20mmのビスで上手く固定できましたよ。
トリマーベースは本体付属以外にトリマーテーブル用に追加購入しておけば、トリマーベースを天板から外す手間が省けますので、追加購入して天板に固定しておくのが便利ですよ。
トリマーベース及び天板の固定
ガイド
トリマーテーブル本体同様に、トリマーガイドも切り出した部材を組み立てていきます。ブラック&デッカーの作業台は便利です。これに部材を固定すると簡単に組立ができます。
トリマーガイドの組立
補強材も入れたトリマーガイドの裏側はこんな感じです。すっきりとしています。裏側を三角形にすることで保管する際の省スペース化にもなります。
トリマーガイドの裏側
完成
組み立てたトリマーテーブル本体にトリマー本体を接続し、トリマーガイドも設置してみます。バッチリです!
ブラック&デッカーのワークベンチにも組み合わせてみます。最高です!
トリマーテーブルの完成
まとめ:自作トリマーテーブルで作業効率アップ!
今回はトリマーテーブルを自作しましたが、主にはRビットでの面取り加工用になります。これがあれば、資材を何かに固定する必要もなく、トリマーテーブルのガイドに沿って資材を動かすだけですので、加工が簡単で、効率がアップし、正確にできます。
実際の使用感はバッチリです!
集塵機に接続すればほどんど粉塵の発生はありませんので、粉塵問題も同時に解決できますね。
防音室内の集塵機の防音化及び排気システムの自作についてはこちらで解説していますので、集塵機の騒音や排熱対策をお考えの際は参照してみてください!
DIYおとうさんの防音室自作番外編~集塵機防音化、排気熱対策~
また、上部のガイドを取り外せば、作業台としても使用できますので、狭い防音室での作業では、トリマーテーブル兼作業台として活用できとても便利ですよ。
今回のタイプは簡易型ですので、素人でもあっという間に自作できますので、トリマーを頻繁に使用するDIYお父さんは是非自作してみてください☆
また、トリマーテーブルへの追加加工は下記記事に掲載されていますので、改良を試みる方はこちらも是非ご参照ください。
自作トリマーテーブルの性能向上!改良アイデアと作業工程を詳しく紹介 その一
自作トリマーテーブルの性能向上!改良アイデアと作業工程を詳しく紹介 その2~バイスの加工~
自作が難しい方は:オススメの市販トリマーテーブル
なお、なお、自作品よりも既製品が良いと考えられる方は、下記のコンパクトトリマテーブルもお勧めです。集塵機能がついており、お手持ちのワークベンチに接続してご使用いただけます。参考価格:15000円
ルーターシステムキット、手動ルーターテーブルリフティングシステム
- 金属構造: リフト機構はステンレス鋼のサポートロッドを備えたアルミニウム合金で作られており、軽量で錆びにくく、耐浸食性があり、耐久性が長持ちします。
- 簡単な取り付け: 4 つの取り付け穴があり、ネジとレンチが付属しているこのキットは取り付けが簡単で、ネジ付きサポートロッドをボードに接続するだけですぐに使用できます。
- ユニバーサルデザイン:昇降ベースはモーター径64mmから66mmまでの木工機械に適したユニバーサルデザインを採用しています。
- 調整可能な高さ範囲: 最大持ち上げ範囲 51 mm (2 インチ) と 1 回転あたり 1 mm の正確な調整により、手動操作のリフトにより安全で安定した高さ調整が保証されます。
- 多用途の木工アクセサリー: このルーターリフトベースキットは、彫刻機、溝切り機、面取り機などの木工機械に最適です。
軽い コンパクト トリマー テーブル 【stax tools】311 Big Star
- 場所を取らずコンパクトに収納と狭い場所での作業に向いている。
- トリマ加工が安定してできる。
- 集じん口も集塵能力に優れている。
HiKOKI(ハイコーキ) ルーター・トリマ・ジグソー用ベンチスタンド
- ルーター適用機種()内は旧型:M 12VE、 M 12SE、 M 12V2、 M 12SA2、 M 12BA、M 12、M 8V2、 M 8SA2、 M 8、 TR – 8、TR-12
- トリマ適用機種()内は旧型:M3608DA、M6SB、(M6)
- ジグソー適用機種()内は旧型:CJ90VST、CJ110M、CJ110MV、(CJ65SC、CJ65TC、CJ65VC、CJ70V、CJ120、CJ120V)
- ジグソーCJ65SF、CJ65VF、CJ160Vには使用できません。
- テーブル作業面:長さ550mm×幅400mm
- テーブル高さ400mm
Benboo アルミルーターテーブル インサートプレート 作業台 多機能トリマー
- 【幅広い用途】: ルーターテーブルインサートプレートは、木工テーブル、彫刻機、エッジ、テーブルソー、木材フライス加工に適しています。
- 【プレミアム素材】: ルーターテーブルインサートプレートセットはプレミアムアルミニウム合金製で、耐摩耗性、耐久性、長期使用を保証します。
- 【簡単な取り付け】: プロ仕様の木工ツールは取り付けが簡単で、手間がかかりません。
- 【高性能】: 木工ツールは高い信頼性と安定した性能を備えています。
- 【パッケージ内容】: アルミパネル1枚、スライディングテーブルバッキングプレート1枚、シャーシ1台。
FTtool アルミ制 ルーターテーブルキット 3点セット 角度器 プッシュブロック 天板 移動 キックバック防止設計 DIY工具/大工道具/木材加工用 ブルー
- 【効率アップ】:適切な位置に穴を開けることができ、精度を上げられます。ドリルミスを大幅に削減していきます。時間と労力を節約します。
- 【パッケージ内容】:ルーターインサートプレート:1;プッシュブロック:1;角度器:1。
- 【安全性アップ】:インサートプレートを使用したトリマーテーブルを製作して、トリマーを安定させて、効率よく作業できます。プッシュブロックと合わせて木材を前に移動し穴を開けます。キックバックを防ぎ、トリマーから手と指を保護することができます。
- 【調整可能】:角度器はナットで0-180度に調整し、固定することもできます。加工作業がもっとスムーズに進めできます。時間と労力を節約します。
- 【材料】:アルミで精密加工され、衝突耐性があり、耐摩耗性も抜群です。
では、今回はこのあたりで。最後までご試読ありがとうございました。
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